奄美大島は夏真っ盛り!美しいエメラルドグリーンに輝く海と真っ白なビーチ、サンサンと降り注ぐ太陽に透き通る青空!!これぞ The 南の島 って感じですね。
ただし、奄美大島を全力で楽しむ為に注意すべきありがちなミスを知っておきましょう。知っているだけで対処できることも多くありますからね。

今回は私がガイドやレンタル業務の中でお客様にお伝えすることや、これまでにあった経験からいくつかのありがちなミスとその対策を下記のような内容でご紹介します。
- 晴れの日の昼間、紫外線対策を忘れずに!
- 人気の観光スポット、時間やタイミングが大事な場所も?
- 飲食店は予約必須?奄美大島の飲食店事情
1.晴れの日の昼間、紫外線対策を忘れずに!
最近は異常気象で夏場にはいろんな場所で40度を超える気温が観測されるなどしており、それと比べると奄美大島は夏でも33度くらいでまだ過ごしやすいように思えます。たしかに、コンクリートジャングルでアスファルトの照り返しで40度近くまで温度が上がった土地より、リアルジャングルが多く常に風が吹き抜ける奄美大島の方が気温が低くなりがちです。
奄美大島の温度は太陽光の直接的な日差しの熱さによる部分が大きく、真夏の屋外でも日陰の風が抜ける場所であれば意外と涼しいと感じることも多いです。ですが、その日差しの強さはまさに殺人的な威力を持っていますので熱中症対策や日焼け対策はしっかりと行う必要があります。
私の親戚の叔父さん(茨城出身・在住)が観光初日に日焼け止めを塗らずにビーチで遊び、肌を火傷してその後3日も部屋で寝込んでしまい、ろくに観光できなかったことがあります。その叔父さんはこのことを一生ネタにされてますが、実際おこりうることですので注意しましょう。かくいう私(奄美大島生まれ)も東京に何年かいた後に帰省したタイミングで、友人とマングローブカヌー体験を楽しみましたが、ガイドさんの「日焼け止め塗ったほうがいいよ」のアドバイスを聞かず、肌を火傷して苦しんだ思い出があります。


上の画像は私が最近、日中に車内に2時間くらい置き忘れてしまっていた電卓とバナナのなれの果てです。旅行で来られる方などは特に、美しい景色や海を前にテンションが上がりますが、くれぐれも携帯電話やPCなど、大事なものを炎天下の車内に置きっぱなしにすることがないように気をつけましょう。せっかく綺麗な海や自然を楽しめても帰りのクルマで壊れた携帯電話やPC、食べられなくなってしまったお土産などの食材を見た時は……
奄美の夏に限った話しではありませんが、夏の車内はまるでオーブンのように熱くなります。特に奄美大島は太陽光の熱が他の場所と比較して非常に高く、青空の下に停めてあるクルマの車内は少しの時間でも非常に高温になってしまいますので注意しましょう。
2.人気の観光スポット、時間やタイミングが大事な場所も?
奄美大島に来島する観光客の多くは「海・ビーチ」を目的とされる方がほとんどです。また、観光客の方は多くの方が日中10時から15時くらいで海に出かけられることが多いです。せっかくの旅行ですので朝はゆったりと過ごし、明るい時間に輝くビーチを楽しみ、夕方や夜は落ち着いてディナータイムを過ごしたいことでしょう。もちろん、それで構わないのですが、いくつか注意すべき点を紹介させていただきます。

よく聞く話で「奄美のパワースポット ハートロックに行ったけど見れなかった」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。ハートロックは潮位80㎝以下の干潮時、波が穏やかな時に見ることができます。潮の満ち引きは時間ごとに変化しますが、その時間も日ごとにズレていきます。旅行の日程と潮位の遷移時間帯などを確認してから行く必要があり、天候なども考えると実は見るのがなかなか難しいスポットです。
恋愛のパワースポットとして有名ですが、知らずに行って無駄足になってしまうと逆効果になってしまうかもしれません。逆になかなか見ることが難しい、いつでも誰でも見ることができるものではないからこそ、見ることができれば凄くご利益があって人気…なのかもしれませんね。
潮の満ち引きはビーチで遊ぶ時にも頭に入れておいた方が安全です。何も考えずに適当なビーチの水辺に荷物を置いて海に入るとします。もし、海が満潮に向かう時間帯なら、気づいたころにはビーチにおいた荷物は海に沈み、流されている可能性があります。場所によっては帰り道が海になってしまっていて帰れなくなったり、逆に潮が引くことによって見えていなかった岩礁が露出し、歩いて帰るには危険な状況になることもあります。
また、シーズン中は特に、人気のビーチには観光で来られる方々が集中し、混雑することもあります。ビーチまでの道が細く狭い道であったり、駐車場が小さく狭いビーチだったりしても、多くのレンタカーが集中することがありますので事故にはくれぐれも注意しましょう。人気のビーチでのレンタカー同士の接触事故などもよく耳にします。
そして日中の10時から15時くらいの時間帯は一番太陽光が強く降り注ぎ、熱い時間帯でもあります。熱中症対策、紫外線対策をしっかりと行って、最後まで充実した旅行を楽しみ、素敵な思い出を作ってください。
3.飲食店は予約必須?奄美大島の飲食店事情
最後に奄美大島での飲食店事情です。当然ご存じの方が多いことではありますが、奄美大島は手つかずの自然の溢れる「ど田舎の島」です。都会や陸続きで街へ行ける場所と違い、飲食店事情も大きく異なります。
まず、奄美大島の中では北部に「赤木名」、中部に「名瀬」、南部に「古仁屋」といった比較的人口の集まった場所がいくつか存在しますが、それ以外の場所では家ごと、集落ごとが離れているおり、飲食店などの店舗の場所もまばらに散っていてそれぞれの店舗まではクルマで移動するのが普通の距離であることが多く、さらに個人経営のお店がほとんどで一度に入れる人数は多くない場所が普通です。
また、上記した「赤木名」や「古仁屋」といった比較的人口の集まった場所であっても、シーズン中は観光客で溢れ、予約なしだとなかなか入れる店舗を探し出すのに苦労することが多々あります。たまに「ディナーは予約しているけど、朝食や昼食は適当にその辺で食べるつもり」みたいなこともお聞きしますが、奄美大島のほとんどの場所で「適当にその辺」にお店はありませんし、あったとしてもシーズン中は特に、そのお店に入れるかどうかわかりません。
対策としては、
①ホテルや民宿に宿泊する場合は食事つきのプランがあればそれを選択する
②食事つきプランのない素泊まり宿泊の場合は地元のスーパーなどで食材を調達して自炊、またはバーベキューなどを計画する
③旅行プランに合わせて近隣の飲食店を調べて早めに予約しておく
④コンビニやスーパーでお弁当を買う
などがあげられます。私はせっかくなら地元の食材を活かした美味しいお食事を楽しんで欲しいと思いますが、そうでなくても食事がスムーズに取れずに観光を十分に楽しむことはできないので、しっかりと事前に考えておくことが大事です。

いかがでしたでしょうか。
ここまでもいろいろと書きましたが、難しいことはないと思います。知ってるか知らないか、注意するかしないか、です。奄美に訪れた思い出を素晴らしいものだけにするために、ちょっとした知識と注意で回避できる事故は未然に防ぎ、奄美を満喫してください。
ガチガチに固くなる必要はありません。注意すべき点だけ気を付けて、全力で遊びましょう!