奄美大島は夏真っ盛り!美しいエメラルドグリーンに輝く海と真っ白なビーチ、サンサンと降り注ぐ太陽に透き通る青空!!これぞ The 南の島 って感じですね。

ただし、奄美大島を全力で楽しむ為には海にどんな特徴や危険があるかも知っておいてほしいのです。知っているだけで対処できることも多くありますからね。

今回は私がガイドやレンタル業務の中でお客様にお伝えすることや、これまでにあった経験からいくつか奄美の海の特徴を下記のような内容でご紹介します。

今回は4~6の内容です。前回の7月のブログで1~3をご紹介しています。

  1. 潮の満ち引き
  2. ビーチの数は25ヶ所以上!混雑しにくくてのびのび遊べます♪
  3. ライフセーバーはいない!?安全管理は自分たち自身で!
  4. 豊富な海の生き物たち ~ウミガメやカラフルな熱帯魚~
  5. 海の危険生物 ~ハブ、ウミヘビ、クラゲ、オコゼなど~
  6. 離岸流

4.豊富な海の生き物たち ~ウミガメやカラフルな熱帯魚~

奄美の海岸には手付かずの自然のままの状態の場所が多くあります。なので、そこで生活する生物を多く観察できる機会も多く、ウミガメやカラフルな熱帯魚たちを見て癒されることができます。

あやまる観光公園の天然プールや用安海岸、節田海岸など、多くのスポットでそれらを見ることができます。もちろん、ダイビングや素潜りが一番見つけやすいですが、SUPやカヤックの上からでも、岩礁をお散歩するだけでも彼らの姿を見て楽しむことはできます。

誰でも楽しむことができますし、自然のままの海にはあなただけの発見や出会いがあるかもしれません。奄美大島にお越しの際は、ぜひ、そういった生き物たちの観察も楽しんでみてほしいです。

5.海の危険生物 ~ハブ、ウミヘビ、クラゲ、オコゼなど~

奄美大島には自然の生き物たちが多くいるため、中には人にとって危険な生き物たちもいます。

上の画像2枚目(右側)に映っている縞々のお魚は“ミノカサゴ”といって、ゆっくり動くため撮影のしやすさや出会いやすさ、見た目の愛くるしさからダイバーさんたちに人気のあるお魚です。

ですが、その背びれや胸びれの一本一本に毒があり、刺されると夜眠れなくなるくらいの痛みが一晩以上続きます。

他にも、噛まれると危険なハブは海岸近くの茂みにいることも多いですし、ウミヘビは好奇心旺盛な子が人に寄って来ることも多いです。毒の触手で刺してくるクラゲが浮いているのに気づかず刺されてしまったり、岩のように擬態しているため誤って踏んでしまって毒の針が足に刺さってしまうこともあるオコゼなどもいます。

とはいえ、ハブは人間から近づかなければ基本的に人から逃げるように動きますし、ウミヘビはクチが小さいものが多いので指を差し出したりしなければ噛まれることはありません。自発的に人を襲ってくるような超危険生物はほとんどいないので、知っておく、注意しておくだけで事故の危険性が大きく減らせるでしょう。なるべく多くの知識をつけておく、知らない生き物は危険かもしれないので近づかない、など対策をしていきましょう。

6.離岸流

奄美大島に限らずですが、海には離岸流の発生ポイントがあります。

離岸流は簡単に言うと、岸から沖へ向かって流れる海水の流れのことで、その流速はオリンピックの自由形金メダリストとほぼ同じだそうです。

私もSUPに乗った状態で流されたことがありますが、とても人の力で抗える流れではないと感じました。この流れによって沖に流されることや、慌ててしまったことで溺れてしまうなどの事故が実際にあります。

では、どうすればいいのか。

まずは、そういった流れのよく発生する場所を知り近づかないこと。次に遭遇してしまった場合は慌てず落ち着いて対処すること、です。

離岸流には発生しやすい場所があり、ガイドや地元の人なら知っていることが多いです。自身が行くつもりのビーチについて、リサーチして、危険だと思えば行先の変更も踏まえて対策をとりましょう。

予想外に遭遇してしまった場合、落ち着いて岸と並行に進むようにしましょう。離岸流の幅はそんなに広くないので横に抜ければ楽に岸まで戻ってくることができます。慌てて岸に向かって垂直に抵抗したりすると、そこで体力を使いきり溺れてしまう危険があります。

お子様と一緒に楽しむ場合は、足の着く場所ですぐに手の届く距離を保って、できるだけ目を離さないようにしましょう。

下記に海上保安庁が図付きで説明してくださっているサイトのリンクを貼っておきますので、ご一読いただけますと幸いです。

いかがでしたでしょうか。

前半で語った時とおなじく、知ってるか知らないか、注意するかしないか、で大きくリスクが変わってくる内容だと思います。

大げさに恐れる必要はありません。ですがせっかく海へ行くのであれば、リスク回避のためなのももちろんですが、海について少しでも多くの知識を学び、その知識を得る工程も楽しんでみませんか。海のお勉強は楽しいですよ♪

あ、でも、知識をひけらかしてドヤ顔して周囲の人をガチガチに仕切るのはやめましょうね。嫌われてしまいます…

自慢げに披露しなくても知識や知恵は身に付けばにじみ出るものです。それがカッコイイと私は思っています。異論は認めます。